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2014年06月26日

日本の教員、長い勤務時間

 OECDによる中学校の教員の労働環境などを調査した
国際教員指導環境調査の結果がNIER(国立教育政策研究所)から発表されました。

 新聞の報道でもあったように、日本が際立っていたのが労働時間の長さでした。
参加国の平均が週38時間労働に対して、日本が53時間。週6日勤務としても
一日9時間弱の労働時間となります。

 教員の授業時間、授業の準備時間は世界の平均とそれほど違わなかったものの
書類作成などの事務業務、部活動などの課外活動が突出していました。

 予想通りの結果だと思います。授業以外のことに時間を取られて、肝心の
授業や生徒指導に集中できないのは、自分が中学生だった数十年前から
なにも変わっていないように思われます。

 教育評論家で法政大学教授の尾木ママこと尾木教授は、一義的には教員の数を
増やすこと、勤務時間を押し上げている部活動を地域と分担することを解決策として
あげています。

 むしろ、部活動はすべて廃止し、地域によるクラブチームとして運営し、学校は
体育館やグラウンドの施設の提供だけにとどめ、教員の関与をなくす方向に
動かしていくことがよいと思います。費用や人材など、解決しなければならない
問題は無数にあると思いますが、教員の磨耗を防ぐよい方法だと思います。

 もうひとつ、学校のIT化の遅れはとても気になります。効率化できる部分は
いくらでもあるはずです。教育委員会や文部科学省は教員の事務の効率化のために
もっと予算を割いてもいいのではないでしょうか。

OECD国際教員指導環境調査-国立教育政策研究所
http://www.nier.go.jp/kenkyukikaku/talis/

 リンク先に調査データがあります。労働時間以外にも興味深いデータが
いくつかあります。


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Posted by 小美野塾 at 16:49│Comments(0)沖縄の教育
 
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